9月に入り、ようやく朝晩が秋めいてまいりました。今年はホントに暑さが厳しかったので、ようやく体もほっと息をついている気がします。入道雲が大きな顔をしていた空にいわし雲を見つけたり、虫の声が聞こえてくると季節が巡っているのを感じますよね。あぁ、ニッポン人でよかった。今回は、おやつでも季節を考えてみませんか。
 美しい四季は、おいしい味覚も届けてくれますよね。もうすぐ食欲の秋到来。秋といったらやっぱり松茸、サンマ、柿に栗。あぁ、「シェ・シブヤ」のマロングラッセを飽きるほど食べてみたい・・・などなど。その時期ならではのおいしい食材がたくさんあります。

 甘味だけを考えてみても、お正月ならきんとん、春の桜餅、夏にはくず餅に水ようかん、秋にはマロンがたっぷりのデザート・・・と、四季折々の味覚がありますね。
みなさんの中にある、こうした季節を感じる感覚は、四季折々の変化に触れているうちに自然と身につけているのではないでしょうか?

 でも、今の子どもたちは、個食化が進んだり、親の世代がすでに旬の知識がなかったりで、食に関する知識が不足しがち。以前、「お魚は切り身で泳いでいると答えた子がいる」と報道されたことがありましたが、食材自体の知識もあまりないのかもしれません。

 近畿農政局が平成12年6月に開催した「食を考える集い」では、中学校教諭の立場から、こんな報告がありました。
 冬に実習をしたときに、何か果物を買ってきたらと先生が言うと、スイカが食べたいと言うんですって。「冬にスイカはないんじゃない?」と言うと、子どもたちは「えーっ!」。こちらが「えーっ!?」と思う話です。

 この話を裏づけるかのように「中学生の食生活」*という調査では、みかんやりんごの旬ですら3割程度しか知らないという結果が出ています。参考までに一般的にいわれている果物の旬の一覧表もご覧ください。あらためてご覧になっていかがでしょうか・・・?     
*モノグラフ中学生の世界Vol.26「中学生の食生活」(チャイルド・リサーチ・ネット/1987年)
毎日のおやつにも、旬の食材を取り入れて、子どもたちに季節の味覚を味わう喜び、「もうこんな季節なんだ」と感じる感受性を伸ばしてあげたいですね。