日清製粉グループ


 反対に、子どもたちの「やせたい願望」も気になります。大人と変わらないテレビ番組や雑誌に接しているので、美容に関しては早いうちから敏感です。

 小学3・4年生の女の子でも、29.5%の子どもが「ダイエットをしたい」と思っているか実際にダイエットをしています。これは、肥満を解消するために医師や教師の指導のもとで肥満治療を受けている子どもを除いた数字です。男子でも中学生の20%、小学校3・4年生で15.5%がダイエットしたいと思っています。
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 いくら周りの大人が「ぽっちゃりしているほうが可愛い」だの「大人になれば自然にスリムになるから」といっても、乙女心は納得してくれません。知識のないダイエットほど危険なものはありません。食べなければやせるという間違った考えから「お菓子しか食べない」というダイエットをしている子どもまでいました。間違ったダイエットばかりしていると、すごく困ったことになってしまうんです。
*6(財)日本学校保健会「平成10年 児童・生徒の健康状態サーベイランス事業報告書」


 早すぎるダイエットは、伸び盛りの大切な時期に体が作られていく課程を奪ってしまいます。特に、骨や筋肉をしっかり作れないと、さまざまな支障をきたします。先日、テレビのニュース*7では、小学生時代のダイエットが原因で20代なのに、更年期以降に発症するのが一般的な骨粗しょう症になってしまったという女性が報告されていました。その女性は、妊娠中に咳をしただけで肋骨が折れてしまったそうです。今のところ、この女性は特異な例に入るのかもしれませんが、図のように児童の骨折件数も年々増えています。

 カルシウムはもちろん、たんぱく質もしっかり摂って、運動で体重を減らすことが大切。特に、女の子は子宮や卵巣などの発育が悪くなりますし、ホルモンバランスも崩れてしまいます。もし、お嬢さんが幼いうちからダイエットを始めたいと言い出したら、「メリハリボディときれいなお肌のためにも食べないとダメ。運動をしようね」と言ってあげてください。
*7 FNN「スーパーニュース」2002.11.13




「すくすくおやつschool」第1回目でも「テレビやマンガを見ながらだらだら食べる『ながら食い』では、食事の時間におなかが空かない」っていうお話をしました。おやつは、規則正しい食生活の第一歩なのです。肥満気味の子どもにも、おやつはきちんと食べさせてください。その代わりに、決まった時間以外は食べない、きちんと運動する、この2点を約束させましょう。痩せたい子どもも、この2つを守れば健康的に痩せられること、その大切さをきちんとお話ししてあげてください。

 痩せすぎも太りすぎも根っこは同じ『食事』にあります。食べる喜び、正しい食生活の大切さを教えてあげてくださいね。そして、おやつも「いただきます」で始めて「ごちそうさま」で終わらせましょう。おやつの時間をきっちり徹底させるには、お母さんが手作りしたお菓子を出してあげることが一番カンタンかもしれません。オーブンからいい匂いがしてきたら、おやつの時間。手元におけて、いつまでも手が伸びてしまう袋菓子と違い、お皿に出されたお菓子は「お皿が空っぽになればおしまい」と終わりもはっきりしています。また、袋菓子等も菓子皿に出すなどして「今日の分」を明確にしましょう。

 小さなカードに升目を作り、おやつを食べたらスタンプを押してあげると、子どもたちに「おやつの時間」を意識させることができます。「おやつの時間」がわかってもらえれば、その時間以外はお菓子を食べないというお約束もできますよね?かわいいスタンプを見つけてトライしてみてください。「今日の分のお菓子」をかわいいバッグに入れて、それ以外は与えない、という方法もあるでしょう。

 要は、規則正しい食生活を『楽しく』覚えさせること。最近は、食事時間にお腹が空かない子どもも多いのですが、そのような子どもたちは食事を楽しく感じられないことでしょう。食事時間を決めることで空腹感が生まれれば、食事が楽しみになるはず。いい匂いがしてきたら「おやつだ」、お腹が空いたら「ご飯だ」と食卓に飛んでくる子どもに育ててあげてくださいね。今回のおやつは、焼ける匂いも香ばしい「おやつパン」。おいしく食べて健康に、まさにすくすくおやつschoolの精神がぎゅっと詰まったおやつです。

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