玄関を開けると、オーブンから香ばしくお菓子の焼けるいい匂い。

 おやつには、おいしさとともにお母さんのやさしさや元気の素や幸せがぎゅ〜っと詰まっています。そして、お子さまの心と体を健やかに育む『秘密』もたくさんあるんです。
この1年間、おやつをテーマにいろんな話題を取り上げてきました。
 その中で、「栄養はいろんな食材からバランスよく」「旬の食材を取り入れて」「ながら食いはペケ!」などなど何度も繰り返し書いてきました。
 おやつも大切な食事のひとつと考えるからこそのことですが、なによりお伝えしたかったのは『おやつは楽しく』ということ。
 今回は、総復習として、もう一度「おやつの大切さ」を楽しくお話ししたいと思います。
監修:こどもの城 小児保健部  管理栄養士 太田百合子先生

 焼きたてのクッキーやシュークリーム、おせんべいにキャンディー、それからおにぎりやサンドウィッチ・・・。お菓子に限らずいろんな「おやつ」がありますよね。

 おやつはと〜っても大事なんです。というのも、子どものちっちゃな胃袋では一度にたくさんの食べ物は入らないから。育ち盛りの子どもたちにとって、3度の食事だけでは栄養が足りません。だから、おやつで足りない栄養を補ってあげるのです。『おやつは食事のひとつ』なんです。食事の一環として捉えると、子どもの成長にとってすごく大事な役割があることに気づきます。
 足りない栄養もおやつで摂れる 
 食事で足りない栄養を補います。夕食に影響を与えない量は、一日のエネルギー量の10〜15%(200kcal前後)です。栄養では、特に「カルシウム」「鉄分」「食物繊維」が不足しがちになります。

 カルシウムはヨーグルト、チーズ、小魚など。鉄分は、レーズン、プルーン、小豆など。食物繊維は、いも、栗、寒天などに多く含まれています。どれもおやつに出しやすいものばかりですよね。プルーンのジャムや実をヨーグルトに混ぜれば、ほら、ちょっとオシャレなヨーグルトプルーンの完成です。

 食事のリズムを正しくします 
 決まった時間に食卓につくことで、食事のリズムを作るんです。おやつができたら可愛い音色のベルを鳴らすとか、楽しく習慣づけしてあげてください。間食を取り入れることで、次の食事までの間隔を3〜4時間にするとよいですね。
でも、だからといって夜食の習慣はよいことではありません。

 情緒豊かな子に育てます 
 いろいろな形・適度なかたさのおやつを、握ったり、噛んだり、つまんだりすることが情緒を育み、食の自立のトレーニングになるんです。
一緒におやつを作るのもGOOD。すくすくおやつSchoolのvol.7でご紹介した「手ごねクッキー」なんていかがですか?
http://www.okashi-web.com/sukusuku/0212/recipe.html

 ママと子どもの大切な時間です 
 食べている間の会話はもちろん、好き嫌いをきちんと言えたり、自分の気持ちを表現したりできることが、子どもたちにとっては重要なことなんです。
 ママから見るとわがままに見えたり、嫌いなものが多くて困ったりすることも、お子さんにとっては大切な自己主張。頭ごなしに叱るのではなく、「どうして?」と言える余裕が大切です。この「どうして?」の一言から、子ども同士のトラブルや学校でのできことがポロリとこぼれることもあるでしょう。

 ね。おやつって大事でしょ。おやつを通していろんなことが見えてきますよね?だからといって、がんばりすぎると負担がかかりすぎるので、できることから始めてみませんか?


「ご飯」と聞いてどんな献立が浮かびますか?

 
ご飯に煮物。パンとシチュー。メニューはいろいろでも、『主食』+『主菜』+『副菜』がご飯ですよね?

 
子どものときにきちんとした食生活を体験していると、大人になってもきちんと食事ができるんです。でも、その体験がないと、たとえば一人暮らしをしたときに朝ご飯はお菓子、夕飯もお菓子・・・ってなってしまうんです。

 自分の健康を維持するのに何を、どれだけ、どんな食べ方をしたらよいかが判断できなくなっちゃうんですね。
 『主食(エネルギー)』+『主菜(たんぱく質)』+『副菜(ビタミン)』の組み合わせはおやつでも同じです。
例えばクッキー(エネルギー)+牛乳(たんぱく質)+いちご(ビタミンC)といった具合。今月のおやつで「バナナオムレット」がエネルギーもたんぱく質もばっちりですので、オレンジジュースでビタミンをプラスしてあげましょう。
 でも、栄養計算や毎日手作りとか、面倒なことはできないというお母さん。大切なことは、次の3つです。この3つだけを守って、あとは気楽にのんびりまいりましょう。(1)おやつは時間と量を決めて(2)水分も一緒に補給しよう(3)甘さは「控えめ」に。そして、最後に大事なこと。「毎日手作り」とがんばりすぎないでくださいね。
おやつ3箇条
おやつは時間と量を決めて
水分も一緒に補給しよう
甘さは「控えめ」に
 例えば、おにぎりやふかしたお芋でもいいですし、たまには市販のお菓子があってももちろんOK。お母さんができる範囲でやっていきましょう!!