玄関を開けると、オーブンから香ばしくお菓子の焼けるいい匂い。
おやつには、おいしさとともにお母さんのやさしさや元気の素や幸せがぎゅ〜っと詰まっています。そして、お子さまの心と体を健やかに育む『秘密』もたくさんあるんです。

※ママのおやつ※
果物が旬を迎えて価格が落ち着いてきたら、おいしいジャムを作りましょう。何ヶ月も楽しめる季節の贈り物です。
日ごとに春めいています。桜が咲く頃には、小学校や幼稚園にあがるお子さんも多いことでしょう。今から準備をしていることと思います。今月は新学期を控えたお子さんの「サイン」を見逃すな!というお話をしたいと思います。
監修:こどもの城 小児保健部  管理栄養士 太田百合子先生

 この春、小学校や幼稚園にあがるお子さんをお持ちのママが気になるのが偏食のこと。初めての給食ですもの、ママも心配ですよね。だからといって、急に「好き嫌いは許しません!」なんて、プレッシャーをかけないでくださいね。この時期は、好みも変わりやすい時期ですし、お友達がおいしそうに食べているのを見て「ボクも食べてみようかな・・・」なんて、食べられるようになることも多いんです。昔は「食べられるまで遊んじゃダメ!」なんて、お昼休みやお掃除の時間になっても給食から開放してあげない学校もあったようですが、最近はそんなこともないので安心して。「子どもが自分で食べたいと思う気持ち」を大切にしてあげてくださいね。

 
プレッシャーといえば、新生活を迎えていなくとも、子どもたちって意外と敏感に周りの環境を受け止めているんです。いい子にしなくっちゃとか、がんばらなくっちゃっていうプレッシャーをズッシリ背負ってしまっている子どもも多いみたいです。子どもたちはプレッシャーが大きくなって辛くなると、いろんなSOSを出してママに知らせようとします。ママも敏感にSOSに応えてあげてくださいね。
<子どもたちのSOSサイン(一部)>
目をパチパチとしばたたいたり、チックのような表情が出る。
吃音。話そうとすると言葉が出てこなかったり、最初の音でひっかかってしまったり・・・。
爪を噛む。
自分の髪を抜く。
トイレに引きこもってしまう。
急におしゃべりをしなくなる。

学校や園に行きたがらない。

急にお腹が痛くなったり、頭が痛くなる。

上記のSOSはあくまで一部分です。キレやすくなって暴れたり、耳や目に異常が出たり、そのサインはさまざま。大切なのは「変化を見過ごさないこと」です。「あれっ?最近なんか変だな」「前はこんなことなかったのに」。そう感じたら、ゆっくりお話を聞いてあげましょう。お母さんに理解してもらえてるって感じられると、子どもは元気になるんです。「わがままなんだから」「しょうがない子ね」というような言葉がけでなく、「つかれちゃうよね」「キライなものは少し残していいんだよ」と子どもの気持ちを受けとめる言葉がけが大切なんです。もし、心配でしたら、かかりつけの医師や担任の先生に相談してみることも、ときには必要です。


 もちろん、「普段と違う」ことに気づくには「普段」を知らないとできません。いつもお子さんとおしゃべりを楽しんでください。そのためにも、ジャム作りはオススメかも。コトコトと歌うお鍋から甘い香りが漂ってきて、子どもたちもいつもより素直にお話ししてくれますよ。たくさんお話しすることで、「ママはあなたのことが大好き」というメッセージが伝わります。それに、季節の果物をジャムにすることで、親子そろって旬を体感することができるんです。
 旬といえば、お菓子百科クラブで紹介しているお菓子は、お菓子カレンダーに沿って作られています。なるべく掲載した時点で旬が楽しめるようにしていますので、苦労話も結構あるんですよ。例えば、昨年の12月に掲載した「干し柿のタルト」。撮影は11月6日でしたので、干し柿が出回っていなくて大変でした。結局、ご贈答用のスッゴク高い3,000円もする干し柿が手に入ったのですが、お菓子が掲載される頃には近所のスーパーで6個580円で出てました。がっかりしたような、読みが当たったような複雑な気持ち・・・。
 でも、少なくとも干し柿には『旬』という概念が残っているんだなぁとうれしくなったのも事実です。よく旬がなくなったとか言われますが、夏になればちゃんとキュウリが安くなるし、秋になればサンマが安くなります。スーパーで買い物をしている主婦には、お財布と一緒に旬を感じられるんですけどね。
 とはいえ、今、子どもたちはもちろん、お母さん方でも旬を知らない人が増えているのは事実みたいです。旬って勉強して覚えることではなく、それこそ「キュウリが安くなった」=「キュウリの旬だな」とか、「隣の柿の実が熟した」=「柿の旬だな」っていうふうに暮らしの中でなんとなく知っていくもの。
 そこで、お菓子百科クラブでは、季節ごとの果物でジャムを作ることをオススメします。イチゴにラズベリー、ブルーベリーなどのベリー類はもちろん、柑橘類はマーマレードに、桃やリンゴ、梅にキウイ。好きな果物を安くておいしいときに楽しくジャムにすれば、キッズもママも自然に旬を楽しめます。自分で作ったジャムで朝ご飯、なんて素敵ですよね。
 朝、食べたがらない子どもたちも、自分のジャムならきちんと朝食を食べてくれるかも。最近の子どもは、生活習慣の乱れで便秘がちの子も多いんですって。きちんと朝食の習慣をつけて生活リズムを整え、便秘も改善してあげたいですね!